いきいき七尾魚が獲れる漁場
七尾市は能登半島の中程に位置しており、天然の良港として栄えてきた七尾港を海の玄関口とし、古代より能登の政治・経済・文化の中心地として発展してきました。能登国守護の畠山氏が築城したと言われる七尾城跡からは七尾湾を一望することができ、開湯1200年を迎えた和倉温泉には七尾の新鮮な海産物を目当てに多くの浴客が訪れています。
七尾市では古くから定置網漁業が盛んに行われており、戦国時代の末期から漁業が始まったと伝えられています。1579年(天正7年)には織田信長に出世魚「鰤」を献上した記録も残されており、定置網漁業の発祥の地の一つとされています。3000m級の山々を望む富山湾は、表層部が暖流の対馬海流・深層部には低温の海洋深層水の恩恵を受け、温暖な海の魚や寒冷の海の魚が混在して漁獲されます。加えて、日本アルプスから森の栄養が豊富に届けられ、餌となるプランクトンや小魚が豊富で良質な漁場が形成されています。